聖書に学ぶ健康

命の木と丹田―特別編(第3.5回)三つの中心軸―知・情・意を統合する自我

これまでの記事では、命の木=丹田(主体)と善悪を知る木=脳(対象)の二極構造を中心に考察してきました。しかし、人間という存在をより深く理解するためには、もう一つ重要な観点を加える必要があります。それは「三つの中心軸」という視点です。人間には...
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命の木と丹田―第3回 善悪を知る木=脳・知識偏重と人間の堕落

創世記のエデンの園には二つの木がありました。一つは「命の木」、もう一つは「善悪を知る木」です。聖書は明確にこう語ります。「また主なる神は、見て美しく、食べるに良いすべての木を土からはえさせ、更に園の中央に命の木と、善悪を知る木とをはえさせら...
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命の木と丹田―第2回 腸と免疫力の秘密

創世記において、エデンの園の中央には「命の木」が置かれていました。それは人間に永遠の命を与える象徴でした。東洋的な視点から見ると、この命の木は人間の身体の中心、すなわち丹田を象徴していると考えられます。そして現代科学は、丹田の位置にある「腸...
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命の木と丹田―第1回 エデンの園=人体という視点

旧約聖書の冒頭に記されている創世記は、人類の起源を語る物語であると同時に、深い象徴を秘めた霊的な書物です。その中でも、特に注目すべきなのは「エデンの園」の描写です。エデンは単なる古代の楽園伝説ではなく、人間の身体そのものを映し出した「霊的地...
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宇宙受精説と聖書の創造―隕石とソマチッドがもたらす生命の息吹

人類の長い歴史の中で、「生命はどのように誕生したのか」という問いは常に探究されてきました。現代科学の一つの説に「パンスペルミア説(宇宙胚種説)」があります。これは、生命の種やその前駆体が宇宙空間を旅し、隕石や彗星に乗って地球に到達し、そこか...
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ヨハネ福音書のロゴス概念と現代言語哲学―神の言と人間の言語の接点

1. ロゴスとは「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は初めに神と共にあった。」(ヨハネ福音書1章1~2節)ヨハネによる福音書の冒頭は、聖書の中でも最も力強い言葉の一つです。ここで用いられている「言(ことば:ロゴス)...
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「言語存在論的証明」と哲学・言語学の接点―アウグスティヌス、ウィトゲンシュタイン、チョムスキー

人間の言語能力を出発点とする「言語存在論的証明」は、神の存在を考える新しいアプローチです。この視点をさらに深めるには、哲学史や言語学の巨匠たちの議論と照らし合わせてみることが有効です。ここでは、アウグスティヌス、ウィトゲンシュタイン、チョム...
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「言語存在論的証明」に対する批判と応答②宇宙人説とその反論

1. 「宇宙人」の定義本記事で扱う「宇宙人」という言葉は、しばしば曖昧に使われますが、まずは定義を明確にしておきましょう。ここでの「宇宙人」とは、人間と同じように肉体を持つ地球外知的生命体を指します。つまり、霊的存在や神話的存在ではなく、ど...
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「言語存在論的証明」に対する批判と応答①

前回の記事では、人間の言語能力を出発点とする「言語存在論的証明」という新しい神の存在証明の方法を提示しました。しかし、どのような証明も批判なしには成り立ちません。むしろ批判を受けることで論理は鍛えられ、より明確になります。ここでは、想定され...
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神の存在証明の新しい道―言語からのアプローチ

神の存在を証明しようとする試みは、古代から現代に至るまで、哲学者や神学者によって続けられてきました。存在論的証明、宇宙論的証明、目的論的証明といった古典的な論法は広く知られています。しかし、ここではあまり注目されてこなかった新しい角度――人...