千島・森下学説

聖書と千島・森下学説―第5回 血のしるしと新しい命

旧約聖書の中で、血が象徴的に用いられる最も劇的な場面のひとつが出エジプト記の「過越祭」です。エジプトで奴隷だったイスラエルの民が解放される前夜、神は彼らに小羊をほふり、その血を家のかもいと門柱に塗るよう命じられました。血のしるしを見たとき、...
千島・森下学説

聖書と千島・森下学説―第4回 御霊・水・血の一致と生命循環

千島・森下学説の核心は「赤血球が万能細胞として働く」という点にあります。赤血球は単なる酸素運搬のための細胞ではなく、全身のあらゆる組織の母体となり得る存在です。必要に応じて筋肉や神経、骨や臓器の細胞へと分化していき、場合によっては再び赤血球...
千島・森下学説

聖書と千島・森下学説―第3回 断食と細胞可逆説

千島・森下学説の柱の一つに「細胞可逆説」があります。これは「断食や飢餓のとき、体の細胞が赤血球へと逆戻りし、そこから再び新しい細胞がつくられる」という主張です。通常の医学では、分化した細胞は不可逆的であるとされますが、千島学説はそれを覆し、...
千島・森下学説

聖書と千島・森下学説―第2回 血は命―赤血球分化説と聖書の生生命観

千島・森下学説の主要な柱のひとつに「赤血球分化説」があります。これは「赤血球こそがすべての体細胞の母体である」という大胆な主張です。通常の医学では、赤血球は酸素を運ぶ働きに限定され、細胞のもとになるとは考えられてきませんでした。しかし千島喜...
千島・森下学説

聖書と千島・森下学説―第1回 霊と肉体を潤す二重の命

私たちが聖書を読むとき、そこに記された言葉は単なる比喩ではなく、霊と肉体の両面に深く関わる真理を語っていることに気づかされます。その代表的なものの一つが、イエスが語られた「生ける水」の言葉です。ヨハネの福音書7章38節で、イエスはこう語られ...
ホルモンの働き

聖書とホルモンの働き―第8回 御霊とホルモン

本シリーズでは、人間の精神と肉体に深い影響を与えるホルモンの働きを、聖書の言葉と結びつけて考えてきました。愛の絆をもたらすオキシトシンやバソプレシン、血を通して命を支えるホルモン、心を癒すセロトニンやドーパミン、恐れを引き起こすアドレナリン...
ホルモンの働き

聖書とホルモンの働き―第7回 かおりと記憶・フェロモン

かおりは男女の関係にも深く影響します。フェロモンは異性への魅力や信頼感を無意識に左右し、夫婦や親子の絆を強めます。人間の五感の中で、最も記憶と結びつきやすいのが「嗅覚」だと言われます。あるかおりを嗅いだ瞬間、幼い頃の出来事や懐かしい人の顔が...
ホルモンの働き

聖書とホルモンの働き―第6回 平安と安らぎ・メラトニン

前回は涙と感情に触れましたが、涙と同じく人間に不可欠なのが「眠り」です。眠りもまた男女の差に影響されます。女性はエストロゲンの変動によって眠りの質が変わりやすく、男性はテストステロンの低下が睡眠障害に関係します。神は性差を通しても眠りのリズ...
ホルモンの働き

聖書とホルモンの働き―第5回 涙と感情・エンドルフィンと詩篇

人は喜びを笑いで表し、悲しみを涙で表します。男女の性差を形づくるホルモンも、この感情表現に影響を与えています。一般に女性はエストロゲンの影響で涙を流しやすい傾向があり、男性はテストステロンの影響で涙を抑えがちだとされます。しかし、どちらの涙...
ホルモンの働き

聖書とホルモンの働き―第4回 恐れとストレス・アドレナリン・コルチゾール

愛と性を通して人を結び合わせるホルモンがある一方で、人間を分断し、体を蝕むホルモンも存在します。その代表が、恐れや不安に関わるアドレナリンとコルチゾールです。人間が生きる中で避けることのできない感情の一つが「恐れ」です。危険を察知して身を守...