天和堂-心身統一と家庭和合の修練 第4章(6)すぐに反応しないで聞き入ること

この記事は約3分で読めます。

 目次

第1章 「心身統一」とその必要性
 (1)「心身統一」訓練の前提となること
 (2)なぜ心と体の統一が必要なのか
 (3)沈黙に耳を傾けることでなぜ沈黙が破れるのか

第2章 「思いの列車」から統一主義へ向かう道
 (1)「思いの列車」から降りて「今」に生きる
 (2)心の麻酔薬依存からの解放
 (3)私と私自身-分離主義から統一主義へ
 (4)真の姿になる道-「心身統一」訓練

第3章 「心身統一」訓練
 (1)心身の分裂状態を知るゲーム
 (2)訓練を始める前に
   ①環境
   ②姿勢
    1)座る場所
    2)足
    3)手
    4)背中
    5)頭
    6)目
    7)口
    8)精誠の「誠」
   ③呼吸
   ④修練時間
 (3)「心身統一」訓練の準備と始めの祈祷
 (4)「心身統一」訓練
   ①8つの予備段階訓練
   ②省察
   ③訓練
   ④献身
   ⑤結論:個人的段階

第4章 夫婦の和合
 (1)自分の変化が他者の変化を誘導
 (2)「思いの列車」に命名する
 (3)幸福に連結する「相手の立場で考える」訓練
 (4)まず共感して聞くこと
 (5)貞節
 (6)すぐに反応しないで聞き入ること(←本記事の内容)
 (7)夫婦合同の傾聴訓練
   ①葛藤の分かち合い
   ②お互いの力になってあげる
   ③相手の立場で読む
   ④相手の感情を受け入れる
   ⑤葛藤を認める
   ⑥感謝の祈祷
   ⑦瞑想と沈黙

第5章 子女との和合
 (1)子女たちへの二つの徳目
 (2)一人一人に個人的関心を持つ
 (3)宝のような子女たち
 (4)子どもたちと一緒にいるときの霊的訓練

最後に-常に完全でいることはできない

※本記事は、『天和堂-心身統一と家庭和合の修練』(文亨進著)を改訳し、抜粋して再編集したものです。


第4章 夫婦の和合

 (6)すぐに反応しないで聞き入ること

 これから反応せずに感情移入して聞く訓練を始めようと思います。この修練は、私たちをして配偶者を理解させ、霊的な関係において新しい段階に跳躍するのに役立つでしょう。

 私たちは、ふだん配偶者の言葉にどれほど耳を傾けていますか。配偶者が私たちに何かを話したり、自分の感情を分かち合おうとしたりするとき、大抵は、心の中の自分との対話にはまってしまいます。配偶者がある不満を吐露しようとすると、私の中で防御する心が頭をもたげます。そして、裁きの心がわき上がり、再び攻撃する目的で配偶者の欠点を探そうと努力しながら、自己正当化の心が働き始めます。

 私たちは、そのような過程と防御体制について全く知らずにいるのです。なぜかというと、私たちは多くの場合、すぐに反応して、言ってはいけないことを言い、話を終わらせてしまうからです。そうして、配偶者との関係に傷をつけるようになり、たとえあとで許しを願ったとしても、その傷はそのまま残るようになります。したがって、配偶者と一緒にいるときには、ぼんやりせずに「心身統一」運動をしなければなりません。

 私たちは、修練をしながら、心が分裂して散漫になるのを見ました。サタンが「思いの列車」を送って私たちの内面を分離させ、混乱させ、心と体が一つになることを妨害するのを見ました。夫婦間でも同様です。「思いの列車」を認知できなければ、私たちはすぐに悪い場所に移動するでしょう。他者との躍動的な関係では、より細心の注意を払い、集中して「思いの列車」を見ることができなければなりません。なぜかというと、私たちが緊張した状態にいるとしても、サタンはとても素早く近づいてきて、私たちを引っ張っていこうとするからです。

 配偶者によって裁かれていると感じれば、私たちには、あらゆる種類の「思いの列車」が近づいてきます。その列車は、ゆっくり近づいてきて私たちの調節力を失わせ、祝福を破壊しようとします。一瞬もぼんやりできません。これから配偶者と一緒に、「即座に反応せずに感情移入して聞く訓練」を始めようと思います。

 

(つづく)

タイトルとURLをコピーしました