私たちの体を形づくる根源には、目に見えないほど小さな存在が潜んでいると言われます。それが「ソマチッド」と呼ばれる超微小生命体です。
血液や体液の中に存在し、生命エネルギーの最小単位として機能していると考えられるソマチッドは、単なる物質粒子ではなく、生命の営みを導く「息吹」を受けとる器のような存在です。
近年の研究や観察では、ソマチッドが水に触れることで覚醒し、活性化するという報告があります。
この事実は、聖書に繰り返し登場する「水」と「命」の結びつきを、改めて深い意味で読み解く鍵を与えてくれます。
1. 水とソマチッドの覚醒
ソマチッドは、乾いた環境や極端な条件下でも長期間休眠状態で存在すると言われています。
しかし、水と触れると再び活性を取り戻し、形を変えて活動を始めるのです。
これはまるで、鉱物の中で眠っていたものが、水に触れることで「命の芽」を吹き出すかのようです。
ソマチッドにとって水は、単なる液体ではなく、覚醒の触媒であり、生命エネルギーを呼び起こす神秘の媒体なのです。
2. 植物に満ちる水―神が先に備えた生命の器
植物、とくに野菜や果物は、その大半が水分でできています。人間や動物の体が60~70%の水で構成されていることを考えると、植物はさらに高い割合で水を抱え込んでいます。
創世記の1章に記録されている神の創造では、先に植物を地に芽生えさせ(第3日)、その後に動物(第5日)や人間(第6日)を造られたと記されています。そして、次のように言われました。
「わたしは全地のおもてにある種をもつすべての草と、種のある実を結ぶすべての木とをあなたがたに与える。これはあなたがたの食物となるであろう。また地のすべての獣、空のすべての鳥、地に這うすべてのもの、すなわち命あるものには、食物としてすべての青草を与える」。(創世記1章29節)
神は、動物や人間に先立って水に満ちた植物を備え、それを食物として与えられたのです。
これは単に栄養の供給を意味するだけでなく、ソマチッドを覚醒させ、生命の働きを導くための秩序と見ることができます。
植物が水の器であり、そこから供給される水と栄養を通してソマチッドが目覚め、人間や動物の命が支えられる。ここに創造の順序の深い意味があります。
3. 聖書に描かれる「水と命」
聖書には、水と命の関わりを示す表現が数多く登場します。
創世記1章2節
「地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた。」
→ 創造の初めに水はすでに存在し、神の霊の臨在とともにあった。
ヨハネによる福音書4章14節
「わたしが与える水を飲む者は、いつまでも、かわくことがないばかりか、わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠の命に至る水が、わきあがるであろう」
→ 水は単なる物理的なものではなく、永遠の命へと導く霊的媒体である。
これらの聖句に通じているのは、水は生命を目覚めさせる御霊の通路ということです。
ソマチッドの覚醒作用を持つ水の働きは、聖書が伝える霊的真理を科学的に裏付けるものと言えます。
4. 人間における水とソマチッドの共鳴
人間の体は水の器です。その中でソマチッドが活動し、生命を支えています。血液は水を基盤とした流体であり、そこに「肉の生命」が宿るとレビ記では語られています。
肉の命は血にあるからである。(レビ記17章11節)
つまり、水はソマチッドを活性化し、ソマチッドは水を媒介にして生命情報を受けとるという二重の関係にあるのです。これは単に生物学的な現象ではなく、霊肉一致の神秘を象徴しています。
5. 結び―水に宿る命の息吹
●水は創造の初めから御霊とともにあった
●水はソマチッドを目覚めさせ命を活性化する
●植物はソマチッドが覚醒するための水の器として先に創造され、人間や動物の命を養うために備えられた
●水は単なる物質ではなく、神の生命情報と生命エネルギーをつなぐ媒介体でもある
こうして見ると、水は神が命を創造し、支え、回復するための根源的な道具と言えるでしょう。
そして、その中で活動するソマチッドは、ちりに息を吹き込む神の創造を、今も私たちの体の中で繰り返しているのです。