聖書と宗教

聖書と宗教

ポジティブリスト・ネガティブリストから見た聖書のみ言―第5回 総合比較

(1)全体の視点―命令構造はどのように変化したのか 本シリーズでは、創世記、十戒、イエスの教え、そしてパウロの神学を通して、聖書における神の命令構造を「ポジティブリスト」と「ネガティブリスト」という観点から分析してきました。 ここで最終的に...
聖書と宗教

ポジティブリスト・ネガティブリストから見た聖書のみ言―第4回 パウロ書簡

(1)パウロ神学の位置づけ これまで見てきたように、創世記において命令の原型が示され、十戒においてネガティブリストを中心とした秩序が確立されました。 そして、イエスの教えにおいては、その内面化とポジティブリストへの転換が行われました。 では...
聖書と宗教

ポジティブリスト・ネガティブリストから見た聖書のみ言―第3回 イエスの教え

(1)イエスの教えの位置づけ これまで見てきたように、創世記においてはポジティブリストとネガティブリストの原型が示され、十戒においてはネガティブリストを中心とした秩序の体系が確立されました。 この流れの中で、イエスの教えはどのような位置づけ...
聖書と宗教

ポジティブリスト・ネガティブリストから見た聖書のみ言―第2回 モーセの十戒

(1)十戒の位置づけ―創世記からの展開 前回見たように、創世記にはすでに「ポジティブリスト」と「ネガティブリスト」という二つの命令の原型が示されていました。すなわち、「生めよ、ふえよ」という積極的命令と、「食べてはならない」という禁止命令で...
聖書と宗教

ポジティブリスト・ネガティブリストから見た聖書のみ言―第1回 創世記における祝福と戒め

(1)本シリーズにおける用語の定義―ポジティブリストとネガティブリスト 本シリーズでは、「ポジティブリスト」と「ネガティブリスト」という二つの用語を用いて、聖書における神の命令構造を分析していきます。 一般に「ポジティブリスト」とは、「何を...
欧米型キリスト教

聖書から見た先祖崇拝─第9回 なぜ「救われた親」から「罪ある子」が生まれるのか

本シリーズでは、「先祖を敬う」という東洋の文化的営みが、聖書本来の世界観とむしろ深く共鳴することを確認してきました。そこから浮かび上がったのは、欧米型キリスト教が見落としてきた「家系・歴史・継承」という聖書的視点です。本稿では、その視点をさ...
欧米型キリスト教

聖書から見た先祖崇拝─第8回 聖書の世界観と「家系的信仰」の回復

これまで見てきたように、聖書は決して先祖を敬うことや家族の歴史を重んじることを否定していません。むしろ、旧約から新約に至るまで、信仰は常に「個人」だけでなく、「家族」「家系」「歴史」という連続性の中で語られてきました。ところが、近代以降の西...
欧米型キリスト教

聖書から見た先祖崇拝─第7回 日本宣教史:欧米宣教師が直面した最大の論点

1.ザビエル以来、宣教師たちがつまずいた核心─先祖をどう扱うか日本におけるキリスト教宣教は、フランシスコ・ザビエルの来日(1549年)に始まりました。しかし、その最初期から宣教師たちが直面した最大の問題は、日本人の先祖観をどう理解するかとい...
欧米型キリスト教

聖書から見た先祖崇拝─第6回 仏壇への合掌や墓参りは偶像崇拝なのか

1.欧米型の判定基準─「仏壇=偶像」「墓参り=死者との交信」という論理欧米型キリスト教では、先祖に関わる行為の多くが偶像崇拝とみなされやすい傾向があります。その背景には、宗教改革以降の「死者との関わり」に対する警戒心、そして申命記18章の霊...
欧米型キリスト教

聖書から見た先祖崇拝─第5回 聖書が禁じるのは先祖の神格化と霊媒

1.申命記18章が禁じているのは「死者との交信」であり、先祖への敬意ではない先祖を敬う文化を語るとき、必ず触れなければならない聖書の箇所が申命記18章です。 あなたがたのうちに、自分のむすこ、娘を火に焼いてささげる者があってはならない。また...