第2章 ルーシェルによる疾病
7 呼吸器系の疾病
人間の人体構造の中で、どれ一つとして大切でないものがありません。神様は、人間を創造される時、彫刻をするように、人体構造の一つ一つを精密かつ綿密に設計され、考えて創造されました。ゆえに、人間の内部を開いてみると、あたかもコンピューターや電気製品の付属品のようにすべてが連結しているのです。
神様は、私たち人間をこのように細部まで精密に設計してから、人体構造の各部分を研究、分析し、有機的かつ神秘的に創造されました。ところが、ルーシェルは、自分が先頭に立って神様の創造物を破壊しておきながら、神様を宇宙万物創造の失敗者と見せかけるために、無分別な行為を反復してきたのです。
きょうは、人体構造の呼吸器の中でも、最も中心的な「肺」の部分について話そうと思います。一日、いや一時でさえ呼吸しなければ人間の生存は不可能です。この呼吸器系の故障は、周囲の環境汚染、つまり細菌や各種のウイルス、公害、工場の粉塵、教室のチョークの粉、そして過労によって生じます。人間の肉体は、無理に扱うと壊れてしまうものです。これが医学界で言う呼吸器系の疾病です。
ここで、人間の肉眼では見えない霊的な細菌による発病、すなわち呼吸器系の器官に対するルーシェルの残酷な行為について話そうと思います。
上記のような物理的要因によって人間の呼吸器系の器官が悪くなることもありますが、ルーシェル的要素(不安と恐怖)が前後左右からこの呼吸器系の器官に張りつき、苦痛を与えるときに発病する事例も多いのです。そういう場合は、ルーシェル的要素があちこちに長く居座る前に、ルーシェル一派の行為とその攻撃をあらかじめ知って対処すれば、その病気を簡単に治療することができます。
呼吸器系の器官に病気が生じると、多くの場合、高熱や長期間の微熱を発症します。この時に私たちは、まず薬局や病院に行って熱を下げます。ところが、薬を飲んでも、注射を打っても、全く効かない場合が問題なのです。
最初のうちはしばらく熱が下がっても、また上がります。そのような状態が何度か続くと、結局、呼吸器系のどこかが悪くなるのです。ルーシェルとその一派は、どこかに入り込む余地はないかと、あちらこちらをくまなく探しまわり、心を悩ませ、体を苦しませ、経済的な損失を与えるなどして、人間に苦痛をもたらすのです。
そして、この病気は、不思議なことに、ある部分からさっと他の所に移りながら、せきをさせたり、熱を出させたりするのです。このようになると、人は風に当たるのが嫌になって外出しなくなり、体を安定させるために横になって過ごすようになります。そうして腸チフスの症状が現れることもあるのです。この病気は、ありとあらゆる方法で人の魂を引き抜き、気力を落とさせ、病気に対する恐怖に震えさせ、精神を虚弱にして意欲を失わせ、自信をなくさせながら、人間に様々な苦痛をもたらします。
また、呼吸器系の疾病は、話をする時に近くにいると、ウイルスによって伝染する可能性も高いので、肺結核にかかると、夫婦でも親子でも隔離しなければなりません。するとルーシェルとその配下の者たちは、より一層勢いを増して活動するのです。人間を孤立させて自分たちが思うように攻撃できるので、ルーシェルたちが大変好む疾病です。
この疾病は、人間が生まれる時から血統を通して遺伝するので、その治療は手のつけようがありません。ルーシェルが影のようにつきまとって生きてきた人間との血縁関係があるからです。それが怨讐です。
ここで、この疾病に関する地獄の現場での例を挙げてみましょう。
地上で相当に裕福な家門で暮らしていた1人の女性がいました。その女性は、ある男性から捨てられ、悩んだ末に肺結核になりました。その悩みと心配が彼女の肺を悪くしたのです。悩みと心配はルーシェルの最も根本的な属性なので、ルーシェルがその女性の所に行き、悪魔の業(わざ)をしては、悩みと心配をあおりたてて病気を悪化させたのです。
現代医学は、肺結核を軽んじ、がんを最悪の病気と考えますが、肺結核はとても恐ろしい病気です。それは、ルーシェルとその配下の者たちの攻撃による病気だからです。
以前は、肺結核にかかった人を無条件に隔離しました。この病気にかかると精神的に弱くなって死に至るので、大変恐れられたのです。実際、医学を研究、分析した私自身も、地上でこの病気に感染した経験がありますが、その原因を知ろうとはしませんでした。
しかし、地獄の現場で私は、このような問題を解決するために、何度も考えて処理しようとしてみました。しかし、地獄の行列は日々増すばかりです。地上にいる人たちが地上でこれを処理しなければならないのです。
結局、この女性は、肺結核に悩まされて自殺し、地獄行きになったのですが、周囲にいる霊人から「肺病患者だ」と言われてさげすまれています。その女性がせきをしようものなら、「あっちへ行け」、顔を上げても「あっちへ行け」、息をしても「口を閉じて息をしろ、口をふさげ」と言い、あちこちで「隔離収容所に移せ」と叫んで大騷ぎしているのです。
人体構造の一つ一つを神秘的に創造された神様が、人間の父母であられることを思うと、子女の体がむしばまれるの見て、どれほど心を痛めていらっしゃるでしょうか。地上で子どもを育てる親でも、子どもが風邪をひいて熱が少し出ただけでも大騷ぎするのに、このように悲惨な姿、理由も分からず病気にかかって死んでいく姿を、毎日贈り物でも受け取るかのように、黙ったまま座って見ているしかないのですから、神様の心情はいかばかりでしょうか。
あらゆる病気の要因はルーシェルに起因します。ルーシェルが地球上で悔い改めない限り、病魔は尽きることがないでしょう。私たちはこぶしを握り締めて、この病魔を追放しなければなりません。真の父母様が処理してくださるのを待つのではなく、私たちが神様と真の父母様の力になりましょう。(1999年3月12日)
李相軒先生が霊界から送ったメッセージ『人類の犯罪者ルーシェル』より