『人類の犯罪者ルーシェル』第1章2ルーシェルの生存

『人類の犯罪者ルーシェル』

第1章 ルーシェルの生涯と彼が引き起こした様々な事件

2 ルーシェルの生存

エバとの不倫の関係が成立したあと、ルーシェルの生活は神様からとても遠くなりました。彼のあらゆる生活環境が、神様に反撃し対抗する非原理的生活に発展していきました。そうしてルーシェルが行く所は、いつも不協和音が起こり始めました。

ルーシェルとエバが罪を犯すことによってできた罪悪世界は、全面的にルーシェルから出発しています。そのような世界のあらゆる人たちは、神様が願うことと反対の方向に心が向かうようになっていました。彼らは、このような姿勢を積極的にとって急変していったのです。

神様が人間に「東に行きなさい」と指示されれば、ルーシェルは反対方向の西へ行くように人間の心を誘導し、神様の摂理を妨害する立場で生活したのです。ルーシェルは、神様の側で働きながら寂しさを感じた人を積極的に誘導し、自分と親友のような関係にしたのちにグループを編成し、組織を拡大させていきました。

神様の側では、善悪を教えてくださることはなく、神様のみ言だけを教えられました。しかし、ルーシェルは、自分(中心)の立場で「神様が人類になさることはすべて間違っている」と説得しながら、神様のみ旨とは反対方向に急速度で組織を拡大したのです。そうすることによって、善側(神側)の組織は次第に弱体化し、その数も減り始めました。

しかし神様は、それに対して少しも弁明されず、教えも下さいませんでした。ここから善悪の闘争というものが生じたのです。ルーシェルの組織と勢力が急速度に大きく強化、拡大されていましたが、神様は、孤独な心情でルーシェルとその一派が過ちを悔い改め、帰ってくることをただひたすら待っていらっしゃいました。そのような歳月が今日まで流れてきたのです。それが神様の恨の歳月であり、神様の痛みと悲痛と痛憤の歳月でした。

悪の勢力は強化され、善の組織は踏みにじられていきましたが、長い歳月の間、神様は、真の子女が現れて、間違った罪悪史を明らかにしてくれることを待ち望んでこられたのです。それが神様の恨の歴史です。

しかし、時が流れ、歳月が流れると共に、人間たちの心の中では、ますます二つの心が対立し、互いに弁明し、闘いながら、2人の主人を求め、仕え、生きていくようになりました。そのような姿をご覧になる時、人間を造られた神様の心情は、どれほど痛ましく思われ、嘆かれたでしょうか! それでも神様は、創造主である前に、父母として子女に対する慈悲と忍耐と愛をもって待ちながら、人間がその本性を通じて神様を求め、善に生きることを願われました。

人間が良心の声に従い、様々な姿で神様の実存を探し始めていくと同時に、そこにいろいろな宗派が生まれました。お一人の神様のもとに数多くの宗派が出現し、互いに摩擦し、相反し、闘争するようになりました。神様はそのような姿を見つめられる時、また別の次元の痛みを通過されなければなりませんでした。唯一なる父母のもとで、数多くの兄弟たちが互いに争っているのですから、神様の痛みはいかばかりでしょうか。

歳月が流れていくにつれ、人間生活の変化に伴って様々な宗教が出現し、人類の心を善に導こうとすれば、そのたびにルーシェルとその勢力は、その宗教を妨害し、追い詰め、分裂させてきました。そのような歴史が流れるとともに、数多くの教派分裂が起こったのです。ルーシェルの組織と勢力が大きくなればなるほど、また悪の勢力間でも自爆行為が起こり、そこで新しい善を追求する歴史が胎動し、天道の路程をつづってきたのです。

結論的に言えば、神様を求めていく道は開かれています。ですから、誤った道にいるのなら、再び後戻りしてでも正しい道を求めていかなければなりません。善の道は前進すべき道であり、悪の道は再び帰ってこなければならない道です。ですから、「結局悪は滅びる」という表現は実際的な表現なのです。

長い歳月の間、ルーシェルは神様と反対方向の道を歩いてきたので、今こそ彼は再び帰ってこなければならないはずです。誤った道を行けば行くほど、戻ってくる過程がもっと難しくなるだけです。ルーシェルとその一派は、すべてのことを一日も早く整理し、悔い改めて、神様の前に一時も早く戻り、謝罪しながら、過ちを犯した歴史の犯罪者として、万天下の前に自白して現れなければなりません。(1999年2月11日)

李相軒先生が霊界から送ったメッセージ『人類の犯罪者ルーシェル』より

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