『人類の犯罪者ルーシェル』第2章2ルーシェルによる疾病(2)

第2章 ルーシェルによる疾病

2 ルーシェルによる疾病(2)

人間が肉体を持って地上で約100年生きるその間、肉体は一つの有機体として存在します。そして、これは本来、神様が下さったものです。その肉体は、幼い時は成長しますが、20代を過ぎると、そのすべての機能が次第に衰退していきます。それは公式です。ところが、肉体が老衰して古くなり、衰えて死に至る場合よりも、病気になって壊れる場合のほうがはるかに多いのです。これはあまりにも悔しいことです。

神様から愛の生素(生霊要素)を受けながら、喜んで生きるべき人間の姿が、生まれる時から不完全な個体として不安と疾病を抱えて生まれました。言い換えれば、人間は生まれながらにして罪悪から出発したのです。人間は誰もが罪悪の血縁と関係しているので、常にルーシェルから侵犯され得る要因が形成されていたのです。ですから人間は、全く予想もしていなかった病にかかった姿になるのですが、まず霊的に病にかかり、次にルーシェルから侵犯されて肉体が病にかかった姿になったのです。

あらゆる病気の70%から80%は、霊的要因によって生じたものです。そして、20%から30%は肉体の過労や環境の要因によって生じるのですが、このような病気が人間を悲惨な状態に追い込むことはありません。では70%から80%の病気とは何でしょうか。それは、ルーシェルと彼にそそのかされた手下たちが苦しめる病気です。

ここにはそうなる何かの条件があります。よく信じる人に対しては、教会でその人の群集心理(ぐんしゅうしんり:集団の中で個人の判断や行動が周囲に流されやすくなる心理)を誘発させ、あらゆる人たちの前でサタン的な振る舞いをさせるようにしたり、信仰生活における不足なところをついて信仰の道を妨害したりします。そのようなときは、祈りと謙遜と愛で目覚めれば、それに打ち勝つことができます。

しかし、ルーシェルとその一派に侵犯され続けると、その要素が肉体のある部分に密着します。この時、その部分の機能が麻痺して肉体が壊れるのです。そうなると、信仰は遠のき、肉体は病気になります。ルーシェルはそのような人を闇に追い込み、自分の味方にしてしまいます。

このような人が霊界に行けば、当然のことながら、ルーシェルを主人として仕える所に行くしかないのです。ここから宗教の教派分裂が起こるのですが、この問題についてはここでは論議しません。

霊界はとても広いのですが、神様が共にいらっしゃることのできる所はほとんどありません。ですから、神様はどれほど孤独でしょうか。その心情を皆さんは理解しなければなりません。

今までルーシェルが人間にしてきた残虐な行為は、とても言葉で表現することができません。神様の子女が霊界に来て悲惨な姿でいるとすれば、神様の悲しみはいかばかりでしょうか。地上で天国が成されない限り、霊界の天国はあり得ないのです。真の父母様が地上にいらっしゃる間に、地上のあらゆることを整理しなければならないのですから、どれほど大変でしょうか。

ルーシェルの手下たちは、広範囲にわたって包囲、包摂するのに余念がないのですが、神様は、長い歳月の間、ひたすら彼らが帰ってくるのを待ち続けてこられました。しかし今、真の父母様がすべての条件を備えられました。私たちは、ルーシェル的要素(不安と恐怖)を最終的に整理することに集中しなければなりません。そうしてこそ、私たちは、子女の名によって人類の犯罪者を悔い改めさせることができるのです。

これまで神様は、ルーシェル的要素によって病気になっていく大勢の人類の惨状をご覧になりながらも、ルーシェルがその惨状について心から悔い改める時を待ってこられました。ですから私たちは、ルーシェルが悔い改めるように、真の愛で一つにならなければなりません。これが私の懇切な願いです。(1999年3月7日)

李相軒先生が霊界から送ったメッセージ『人類の犯罪者ルーシェル』より

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