『人類の犯罪者ルーシェル』第2章6循環器系の疾病

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第2章 ルーシェルによる疾病

 6 循環器系の疾病

 循環器系にも様々な病気がありますが、ここでは心臓病について話そうと思います。心臓は人間にとって大切な肉体の一部分です。この心臓は、人間が呼吸するたびに、休むことなくポンプの働きをして人間の生命を維持してくれる重要な部分です。そして、心臓は頭脳のように、人間の本当の心が作用するところなので、様々な思いによって酷使されやすい部分です。

 人体構造はすべて互いに連結されていて、一つの部分が故障すると、他の部分も連鎖的に故障することになります。しかし、心臓は人間の悲しみや喜びに影響されて病気になりやすい部分なのです。また、肉を食べ過ぎたり、アルコール濃度の高いお酒を飲んだりすることによって心臓の血管が詰まり、病気が生じることもあります。

 医学界の視点は前にお話したとおりですが、霊的に見るとき、一人の人間にどのようにして心臓病が生じるのか、その過程を見てみましょう。
ルーシェルやその系列の者たちは、人間を放っておくはずがなく、私たちが少しでも楽をしようとすると、むやみやたらに苦しめるのです。彼らは、常に人間の頭の中に心配や不安や恐怖を入れようとします。また、根拠のない様々な雑念をつのらせたり、飲んではくだを巻く酒飲みにしたりと、あらゆる手段と方法を講じて心臓に苦痛を与え、心臓を不安で窮屈な状態にするのです。

 このように何日間も酷使された心臓に、突然何かのアクシデントが起こると、心臓はショックを受けてその人は死ぬのです。これが心臓まひです。このように何日間も心臓が酷使された人は、心臓の薬を服用しながら、心臓を休ませて安静にしなければなりません。しかし、そうすると、その一方で人間は太って心臓の動きがなおさら困難になるのです。ですから、心臓病を治せない人は、一生の間、恐ろしい死刑宣告を受けた人のように、用心して暮らさなければなりません。

 私たちがこのような病気から自由になるためには、現代医学の助けを受けながら、信仰の姿勢を保ち、健康回復に対する自信と勇気を失わないようにしなければなりません。

 神様が人間に下さった最も貴い贈り物は愛です。私たちはこれを悟り、愛し合い、尊敬し合い、喜び和合して、すべての領域で分かち合い、信仰と愛であらゆる問題を解決していかなければなりません。そして、ルーシェルに引きずられる姿から解放されて神様をお迎えし、希望と喜びに満ちた姿であらゆる病気を治していくことを願います。

 ここで、地獄の現場の話をもう一つしようと思います。山のように太った体を持つ一人の女性についての話です。

 その女性の唯一の願いは、はれ上がった肉がとれて身軽に歩き回ることであり、悩みと心配から解放されることです。その女性は、あまりにも重くて歩くこともできず、いつも誰かに助けてもらわなければ起き上がることができません。地上で生きている時、その女性は多くの財産を持つお金持ちでしたが、財産管理の問題で心の休まる日がありませんでした。そして、財産をもっと増やすために大勢の人たちを傷つけ、時には周囲の人や兄弟とも怨讐関係になりました。結局その女性は、財産問題のゆえに心臓まひで死んだのです。

 しかし、この霊界では、その女性が起き上がろうとして、そばにいる人に「手を貸してほしい」と頼むと、「あなたは金持ちなのだから、召使を雇って召使にさせればいいのに、どうして私たちに頼むのか」と反発して、ひどい言葉をむやみやたらに浴びせるのです。その女性を助けようとする人は1人もいません。この女性の刑罰はいつまで続くのでしょうか。なんとも哀れな光景です。神様は長い歳月の間、このような数多くの惨状をご覧になっていらっしゃったのです。

 人間が神様の子女の立場にあることを考えると、心臓病よりももっと深刻な問題があります。それは人間の誤った生き方から生じた地獄という大きな囲いです。私たちは、このような囲いが神様と真の父母様にどれほど大きな傷を抱かせているかを思いながら、地上生活において、ルーシェルの誘惑から解放される成熟した信仰者として目覚めなければなりません。私たちは、すべての欲心と富貴栄華がどこに由来しているのかを発見し、それを自ら処理していかなければならないのです。

※このようにすべての病気はルーシェルがもたらしたものです。その原因をお知らせしましたので、理解しやすいと思います。しかし、ルーシェルとその配下の者たちは、人間から簡単には離れず、人間が深い淵に落ちるまでしつこく攻撃してきます。これは、ルーシェルの属性がとてもひどい悪だからです。(1999年3月11日)

李相軒先生が霊界から送ったメッセージ『人類の犯罪者ルーシェル』より

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