『人類の犯罪者ルーシェル』第2章8神経系の疾病

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第2章 ルーシェルによる疾病

 8 神経系の疾病

 現代人は、過度な競争時代に生きているので、多くの悩みを抱えるようになり、神経を酷使させています。ところで、この神経系の疾病は、肉体の疾病とは少し違います。これといった理由もないのに、どこかに痛みが出たり、熱が出たりするときがあります。その原因を見つけ出すには多少の時間がかかるのです。

 この神経系の疾病は、一度かかると容易には治らないのが特徴です。その代表的なものが、うつ病、精神錯乱症、対人恐怖症などで、その病名も様々です。

 うつ病はなぜ生じるのでしょうか。人はすごく悩んだり、生活が楽しくなかったり、つらい生活が続き、その生活から抜け出せないとうつ病になります。

 また、同じ神経系の疾病である精神錯乱症は、うつ病とは全く違います。人と会うことを嫌い、1人で孤立することを願うのは、神経系の患者の共通する特性ですが、精神錯乱症の患者は、自分が思うことを思うように表現することができません。このような患者は、物事を見る視点も一般の人とは違います。うつ病患者は物事を見る視点が一般人と同じで、自分の考えを正しく表現することができます。しかし、精神錯乱症患者は事情が全く違うのです。それでは、なぜ精神錯乱症になるのでしょうか。人は一つの考えに執着したり、自分でも知らないうちにショックを受けた時に疾病が生じるのです。

 これ以外にもその要因はいろいろありますが、いずれにしても、うつ病や精神錯乱症などの神経系の疾病は、不治の病というのが現代医学の一般的な見方です。

 ここで、霊的な側面から見た神経系の疾病について話そうと思います。
 うつ病や精神錯乱症は、霊的に見た場合、同じ病気と言うことができます。ルーシェル一派の共通する習性は、常に人間の肉体と精神を酷使させて病へと導き、死の道へと追い込むことです。それが彼らに共通する特徴です。

 彼らは人間にしつこくつきまとい、心配させ、悩ませ、孤立させ、精神的に追い詰めて弱点を突いてきます。「おまえは容姿が良くない、おまえは頭が悪い、おまえは女性らしくない、おまえは男らしくない」などと言っては意気消沈させるのです。そして、ルーシェルは、このような症状を抱えた人を大衆の前に立たせたり、時には出られないようにしたりしながら、あらゆることに対して自信をなくさせ、劣等感に苦しんで深刻な挫折を感じるようにさせるのです。こうして彼らは、人間を苦しめて悲惨な状態にさせ、結局自殺へと誘導します。

 そして、神経系の疾病には対人恐怖症がありますが、これは100%彼らがもたらす悪の行為です。ルーシェルたちは、人間を過度な競争意識にとらわれるようにして、すべてにおいて一番になることを求めるように誘導します。そこから落伍すれば敗者となり、まるで人生の最終列車に乗ったかのような絶望感に陥らせ、二度と再起できなくさせるのです。そして、どこからともなくわいてくる深刻な孤独感、疎外感、悲哀感、屈辱感、絶望感などは、すべてルーシェルとその一派が引き起こす症状と言うことができます。

 このようになると、その人は精神的な健康に自信を失い、自分のあらゆる生活を放棄するようになり、人生の目標も目的も設定することができなくなるので、結局は自殺の道を行くしかなくなるのです。それだけではありません。訳もなく他人に反抗したり、八つ当たりしたりするのも同じ系統の症状です。

 ルーシェルたちは、人間を不安と恐怖におびえさせ、常に家庭全体を恐怖と闇に追い立てることで、その家には平和のない不安と恐怖の雰囲気がつくられ、葛藤と摩擦を継続して起こさせて不幸にするのです。このような結果は、すべてルーシェルとその一派の仕業です。

 このような神経系の様々な症状を言葉や文章でどれだけ表現できるでしょうか。甚だしくは、脳をぐるぐる巻きにして機能をまひさせたり、精神的機能が正しく発揮されないように脳をぼんやりさせたり、一つの考えに陥らせ、次から次へと起こる雑念で眠れないようにするのです。精神的機能をぎゅうぎゅうに縛り付けているので、眠気が吹き飛んで眠ることができず、不安におびえ続けるしかないのです。

 このような不安は、ルーシェルの根本属性であり、神様の目を避けてエバと堕落した時のルーシェルの属性が、人間に受け継がれたものです。精神的に困難を経験する人たちの多くは、不安と恐怖と恐れの捕虜となってしまうのです。それは共通する事実です。

 私たちの周りで、不安と恐怖に悩まされている人たちを大勢見ることができるでしょう。そのような人は、精神科に行き、安定剤を飲んで不眠症を抑えながら、何とか生活していくのです。ここにその姿を一つ一つ列挙することは難しいので、地獄の一場面を例に挙げてみようと思います。

 人間にとって最も恐ろしい病気はがんだと言いますが、それより恐ろしいものが精神病であると私は言いたいです。がんは肉体的な病気なので、地上で治癒すれば霊界には残りません。しかし、ルーシェルに攻撃された病気は、その行為自体が深刻です。

 ここに地獄で苦しむある女性がいます。その女性は、自分の肉体を誇って、いつも下着もつけずに真っ裸で歩いています。彼女はただ歩き回るのではなく、自分の性器を出したり、胸や体を誇示して歩き回るのですが、それはまるで道化役者そのものです。なぜなら、その女性は本当に器量が悪く、体つきも味噌麹(みそこうじ)の塊のようにひどいからです。

 周りにいる人たちは、それを見せ物のようにおもしろがり、その女性のあちこちを触ってもてあそんでいます。これよりもっとひどい姿もあります。自分の全身を人前にさらけ出しながら、相手のものを自分のものであるかのように、「私は男だ。私はかっこいい、たくましい男だ」と言いながら、堂々と歩いている女性もいます。彼女は自分が何をしているのか、どのように生きているのか、全く分別できずにいるのです。このような人が1人や2人でしょうか。その姿をどうして言葉で表すことができるでしょうか。

 このような姿が混ざり合い、絡み合って、あたかも糸を巻いてひとまとめにしたかのようです。その糸をほどくための糸口を見つけることは、とても困難です。

 このような人たちは、地上でルーシェルの餌食となってめちゃくちゃな暮らしをしてきた人たちです。ですから、神経系の症状が出始めたときは、絶対にルーシェルが侵犯する機会を与えてはいけません。神経系の疾病は神様の能力で簡単に治すことができます。彼らは神様の聖霊を最も恐れるからです。このような疾病は、薬で多少安定はしますが、その病気の根を抜くことは困難です。

 それでは、このような病気を治す方法は何でしょうか。このような患者は、自分の精神自体を見定めることが難しいので、どうして自ら祈って治療できるでしょうか。ですから、周りの人やその家族の祈りによって解決することが可能です。

 しかし、ここでとても困難なことがあります。それは、ルーシェルがうそをつきながら、そこから一時も離れずにずっと居座っていることです。ですから、その家族も大変ですし、本人も大変です。だからといって、患者をそのまま放置することはできないので、入院させるのです。これがこれまでの精神病治療の方法でした。

 私たちは、もうここで新しくならなければなりません。今や人類の犯罪者がルーシェルであることが万天下に明らかにされたのですから、ルーシェルのあらゆる系列のアジトまでも、すべて燃やし尽くしてしまわなければなりません。いつまでそこにいさせるのですか。そこを燃やし尽くす方法は、徹底的な信仰とこの上ない精誠で忍耐強く祈る作戦しかありません。

 ルーシェルが一人一人の人間を病気にするために、どれほど執拗に苦しませてきたか、皆さんは分かりますか。私たちは、あまりにもたやすく自分たちの体をルーシェルに明け渡し、精神的基盤まで崩れる傾向がありました。私たちは、過去とは変わらなければなりません。

 ルーシェルの根源的な根は抜き去られたので、私たちがいる所から、ルーシェルのアジトだと思われる所は無慈悲に燃やしてしまわなければなりません。私たちはいつまで彼の手に乗せられているのですか。各自で自ら解決方法を研究してみてください。これは神様が私たちに下さった特権です。

 神様は私たちの真の父母であり、私たちはその子女なので、私たちが祈り、精誠を尽くせば、必ず病気は治るという信念を持たなければなりません。精神の健康で苦しんでいる人たち! 今解放の日が私たちの前に到来したので、私たちは感謝と喜びをもってそれを受け入れ、真なる神様の子女として、そして洗練された成約時代の子女としての道を歩んでいきましょう。(1999年3月12日)

李相軒先生が霊界から送ったメッセージ『人類の犯罪者ルーシェル』より

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