聖書と宗教

多神教の限界

聖書から見た多神教―第2回 多神教における善と悪の原初構造

1.多神教に共通する基本構造―善と悪の“初期共存”多神教の世界観を詳しく見ていくと、文化や地域が異なっていても、驚くほど共通した特徴が存在します。その最も根本的なものが、善と悪が創世の段階から共存しているという構造です。これは、単なる神話上...
多神教の限界

聖書から見た多神教―第1回 なぜ多神教と一神教の比較が必要なのか?

1.多神教が「寛容」や「多様性」の象徴とみなされる現代現代の日本社会では、多神教的な価値観が自然な前提として受け入れられる傾向があります。たとえば、「どの神様も認めれば平和になる」「多神教は寛容で、一神教は排他的」という主張は、多くの人にと...
日本の聖書

【日本の聖書③】共同翻訳で生まれた論争点とは何か―「ヨハネ1:1」はなぜ議論になったのか

はじめに日本における聖書翻訳には、世界でも珍しい特徴があります。それはカトリックとプロテスタントが共同で翻訳した聖書が存在するという点です。1987年刊行の新共同訳聖書、そして2018年の聖書協会共同訳がその代表です。しかし、教派が違うとい...
日本の聖書

【日本の聖書②】日本のキリスト教界で共通の翻訳聖書を採用するに至った経緯

はじめに日本で現在広く使われている新共同訳聖書(1987年)と聖書協会共同訳(2018年)。これらは、カトリックとプロテスタントが協力して翻訳した「共通聖書」です。しかし、最初から一致していたわけではありません。日本でも、戦前〜戦後にかけて...
日本の聖書

【日本の聖書①】カトリックとプロテスタントで共通の聖書を採用しているのは世界で日本だけ?

はじめに世界には多くの国があり、多くのキリスト教徒が聖書を読んでいます。しかし驚くべきことに、カトリックとプロテスタントが翻訳の段階から共同で参加し、同じ訳文を共用している国は、世界でほぼ日本だけです。歴史的に見ても、聖書の扱いは教派の違い...